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【銃床スペックの4つのポイント】
でも日本人の体形に合わせたところで日本人だっていろいろな体形の人がいるでしょ?という疑問が生じますよね。もちろんその通りです。例えば射撃用散弾銃の銃床のスペックというのは重要な箇所として『グリップのサイズ(太さや引金までの距離など)』、『ベンドの深さ(頬付けの位置)』、『キャスト(銃床の振り)』、『プルレングス(銃床の長さ)&ピッチダウン(銃床の角度)』といった4つがあげられます。
【グリップ】
まず1つ目のグリップのサイズですが、手の大きい人はグリップから引金までの距離が遠くなければいけませんし、逆に手の小さい人はグリップから引金までの距離が近くなければいけません。例えば手の小さな人が引金から遠く離れているグリップの銃を構えた場合、グリップの上から握る状態になります。その結果、肘が上がる構え方になり撃つ姿勢が崩れる結果になってしまいます。逆に手の大きな人が近いグリップの銃を握ると引金に指が深く掛かりすぎてしまい、その結果、思ったところで引金が引けないという現象が起きてしまったりします。銃によっては引金が動いて位置を変えられるタイプもありますが、もしこのグリップの形状を調整したいと考えても大変困難なことになりますので、グリップが自分の手に合わない場合は手の大きさに合わせ銃床を作り直さなければならないでしょう。前に書いた日本人向けの二連銃と欧米人向けの二連銃で決定的に違うのはこのグリップの形状といえますので(日本人向けの銃は欧米人向けの銃よりグリップが引金に近くなっています。)それだけ銃床のスペックの中ではグリップは大切な要素といえるかもしれません。
【ベンドとキャスト】
次にベンドの深さとキャストですが、ベンドの深さについては用途によって大きく変わってきます。ただしこの2つの寸法については日本人と欧米人の差というものはあまりなく、どちらかというと個人的な好み、撃ち方や構え方、体形、顔の作りなどいろいろな要素で違ってくるところです。メーカー品のベンドやキャストのスペックはその用途においての標準とされる寸法を採用している場合がほとんどですので、もし自分に合っているスペックがある場合は、そのスペックの銃を探すか、または銃床を調整するか、調整が出来ない状況でしたら自分に合わせて銃床を製作しなければなりません。なお最近は可動ベンド(ベンドがあがったり下がったり出来るタイプ)の銃が販売されていますが、これはメーカー(機構)によっては銃床が重くなってしまいますので体力のない人は要注意です。
【プルレングスとピッチダウン】
最後に4つ目のプルレングスとピッチダウン(ピッチ)ですが、これは体形に合わせ調整しなければならない箇所となります。通常、体形に合わせ銃床を切断することを考えているため、メーカーのスペックは長めに作られています。洋服にたとえて言うならズボンの裾上げのような感じでしょうか?よって小柄な方が新しい銃をそのままの寸法で使用することは大変無謀なことといえます。では銃床の長さやピッチはどうやって決めたらよいのでしょうか?まずはきちんとしたフォームで銃を構えてみることが大切です。そのうえで顔の位置や肩との密着度を見て銃床の長さやピッチを決めなければなりません。動的射撃と静的射撃では構え方が違ってきますし、また動的でもトラップ射撃、スキート射撃、狩猟と用途に応じて長さの調整しなければなりません。最初からしっかり構えて撃つトラップ射撃と瞬間的に構えて撃つスキート射撃や狩猟では同じ体形であっても動作を考慮して長さを決める必要があるからです。また狩猟でも真冬に行う場合は厚着をしますのでそのへんのことも考慮する必要があります。そのようなことで、これから銃を所持する初心者の方はご購入されるお店で良くご相談し自分に合った長さに調整したうえでご購入されることをお勧めします。もちろん買った後で調整することも可能ですが、自分の体形や構え方に合っていない長さの銃で射撃を覚えることは、きちんとしたフォームで銃を構えられないことにつながり、結果として変な癖が付いてしまったり、当たらなくてつまらなくなったり、なんてことにもなりかねません。最近ではブローンング社のシナジーというモデルのように簡単に銃床の長さの調整が出来ないタイプの銃も販売されていますので、これから始める方はきちんと相談に乗ってくれるお店選びが一番大切なことかもしれません。
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